定期予防接種

不活化ポリオワクチン

平成24年9月より、ポリオの定期接種ワクチンを生ポリオワクチンから不活化ポリオワクチンに一斉に切り替わることになりました。

※母子手帳を必ずお持ち下さい。

対象の方
生後3ヶ月(3か月の誕生日の前日)~7歳5か月(7歳6ヶ月の誕生日の前日)まで

接種回数及び間隔
4回(初回3回 追加1回)
初回 20日以上の間隔で3回
追加 初回接種終了後6ヶ月以上の間隔をおいて1回
*ただし、追加接種については、国内臨床試験を実施中のため、導入当初は、定期接種に含まれていません。

使用ワクチン
不活化ポリオワクチン

接種費用
定期接種の為、無料

備考
生ポリオワクチンを1回接種した方は、不活化ポリオワクチンを3回(初回2回、追加1回)接種してください。
海外等で既に不活化ポリオワクチンを1~3回接種されている方は、不足分の接種を受けることができます。
経口生ポリオワクチンを2回接種した方は、不活化ポリオワクチンの接種の必要はありません。
ご不明な点は当院までお問い合わせください。



●ポリオとは?
 ポリオは「脊髄性小児麻痺」ともよばれ、日本では1981年以降自然流行がなくなりましたが、世界のいくつかの国では依然流行がみられています。ポリオウイルスに感染した場合、治すための有効な治療はありません。したがって、予防接種のみが有効な対処方法になるため、世界中でポリオが根絶するまで、ポリオに対する免疫を持っておくことが重要です。


●VAPP(ワクチン関連ポリオ麻痺)とは?
 現在日本では経口生ワクチンが使用されていますが、ウィルスの毒性を弱めたものを 使用しているため、ワクチンからポリオに感染してしまうことがあり、これをワクチン関連麻痺(VAPP)といいます。経口接種した生ワクチンは腸のなかで増え、約1ヶ月間、便の中に排泄されるため、家族などへの二次的な感染も報告されています。実際このVAPPの頻度は報告により多少の違いがありますが、日本で届出の対象となった平成18年以降では平成18年度3例、19年度4例、20年度7例となっています(国立感染症研究所の報告より)。また昭和50年から52年生まれのご両親の場合、ポリオに対する免疫が弱いことがわかっているため、二次感染に注意が必要とされています。

PAGE TOP